もりもりです。
痛風は、昔は50歳以上の中年以降の年代に多かった病気です。
でも最近は、20~30代の若い世代においても痛風になる人が増えているんです。
食事の影響が大きな原因なのかもしれないですね。
私も痛風持ちで、年に1回ほど痛風発作を起こしていました。
今は、薬を飲んでいるからでしょうか、ここ数年は発作は起きていません。
しかし、発作が起きてなくても、尿酸値が高い、痛風予備軍は1100万人ほどいるといわれています。
そのまま、気づかずに放置していると心臓に危険が及ぶこともあるそうです。
・痛風で心臓病の謎
・尿酸がたまってしまうのはなぜ?
・尿酸値が高いのは生活習慣病のサイン
・プリン体の落とし穴
・痛風にならないように気をつけること
についてお話ししますね。
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痛風で心臓病の謎
痛風の症状は、おもに親指の付け根などですが、くるぶしや足の甲など関節部分にも起こります。
発作が起こると、骨折したかのように大きく腫れて、風が当たっても痛いというほどの激痛が走ります。
男性にとって、生涯で経験する痛みのなかで最も痛いともいわれていますね。
あるケースでは40歳のときに初めて痛風発作を起こした人がいます。
激痛が走り、自分で歩くこともできなかったそうです。
治療で症状は落ち着いたのですが、9年後に『心筋梗塞』を起こしたのです。
この方は、高血圧や高脂質症、喫煙など、心臓病のリスクはありませんでした。
主治医は〝心筋梗塞を招いた原因は、尿酸だと考えられる〟という。
尿酸値が基準値を超えている時期があったが、痛みがないからと放置していたのが、命の危険につながったのです。
尿酸がたまってしまうのはなぜ?
体内で『尿酸』が増えると、その結晶が足の親指などの関節にたまります。
すると、たまった結晶が剥(は)がれ落ちて激しい炎症が起こるのです。
この尿酸というものは、代謝の過程で生じる老廃物なのですが、腎臓にある『尿酸トランスポーター』という細胞で、再吸収される。
尿酸は、私達の体に害を与える活性酸素を消去してくれる、「抗酸化作用」という働きがあります。
そして、体内でできた尿酸のうち、約9割は腎臓で再吸収されます。
ようするに、尿酸値が高いと、再吸収される尿酸の量も増えていくということです。
そして、関節などに尿酸結晶がたまるのです。
尿酸値が高いのは生活習慣病のサイン
基準値を超えるほど尿酸値が高くても、尿酸結晶が剥(は)がれ落ちさえしなければ発作は起こりません。
実際に基準値を超えている人のうち、発作が起こるのは約1割ほどだそうです。
しかし、痛みがないからといって、尿酸値が高い状態をほうっておくのはすごく危険。
動物実験では、尿酸値が高いと動脈硬化が促進されることがわかっています。
人間の場合での直接的な影響は研究中なようですが、尿酸値の高い人は心臓病による死亡リスクが2倍近く高いというデータもあります。
プリン体の落とし穴
尿酸値を上げないためには、食生活の改善が大切です。
まずは尿酸のもととなる「プリン体」を多く含む食品を控えて、1日のプリン体摂取量を400mgまでを目安にする。
しかし、体内で作られる尿酸のうち、食品中のプリン体がもとになるのは、全体の4分の1程度。
残りの尿酸は、新陳代謝やエネルギーの燃えかすから作られています。
特に注意が必要なのは、『果糖』です。
プリン体は含まれていないが、エネルギーとして燃やされる過程で尿酸が作られてしまうからです。
アルコールも同様に、分解過程で尿酸が作られます。
摂り過ぎは注意です。
プリン体を多く含む食品の摂取は抑えるようにする。
おもな食品100gあたりのプリン体
・白米 :25mg
・明太子 :159mg
・鶏レバー :312mg
・あん肝酒蒸し:399mg
痛風にならないように気をつけること
・果糖を多く含む食品を控える
砂糖の多い菓子やジュースは控える。
果糖は分解される過程で、尿酸が作られます。
・アルコールは控える
アルコールは分解の過程で、尿酸が作られるので、飲み過ぎには注意。
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最後に
肥満の人は尿酸値が高いということが、研究から明らかになっています。
肥満の人は摂取カロリーを見直し、減量を心がけるようにしましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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