ベーシックインカムとはどんな制度なの?財源はどうするの?

政治

もりもりです。

ベーシックインカムとは、「ベーシック=基本」 「インカム=所得」という意味です。

国が国民一人ひとりに最低限生きていくことができるお金を、所得に関係なく無条件に支給すること。

つまり、国が私たちの最低限の生活を補償してくれるのです。

国民配当/基本所得保障/最低生活保障とも呼ばれています。

生活保護や失業保険、医療扶助や母子手当なども、ベーシックインカムに含まれるという見方もあります。

新型コロナの影響で、今まで繁盛していたお店がある日突然閉店ということが起きたりしています。

そのようなことが実際に起こる世の中だからこそ、今ベーシックインカムの導入が注目されているのです。

安心して生活するためには、ベーシックインカムがいいということなんでしょうね。

・ベーシックインカムとはどんな制度なの?
・ベーシックインカムの起源
・財源はどうするの?
などについてお話しますね。


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ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムに似た制度に生活保護があります。

ただ、生活保護と根本的に違うのは「ベーシックインカム」は、貧困者だけじゃなくて、すべての国民に公平に同じ金額のお金を支給するということです。

そのかわり、「失業保険」「医療補助」「養育費・子育て支援」「年金」「生活保護」等、現行の社会保障制度を廃止しします。

そうすることで、国民全員が公平なうえに、貧困者を助けることにもなります。

ベーシックインカムのメリットは貧困対策以外にも介護や子育て中の人が無理に働く必要がなくなります。

さらにベーシックインカムはお金持ちにも寄付するという特徴があります。

これは労働意欲をそがないためです。

ある一定のラインで支給される人と、支給されない人をつくると、支給ライン、ギリギリの人は働かない方が所得が多くなるので、働く意欲が下がるかもしれません。

それに、支給の審査など無駄なコストをかけなくてすみます。

ベーシックインカムの起源は?

ベーシックインカムの考え方は古くからあったんです。

ベーシックインカムの起源はイギリスの思想家トマス・モアが、1516年にラテン語で出版した著作「ユートピア」だといわれています。

ユートピアとは、空想された理想的な社会・理想郷・理想の国のようなものでしょうね。

ユートピアの中で描かれた世界は「みんなで食料を収穫して、みんなで保管して、必要な時に、みんなが自由にそれを引き出せる」まるで夢のような理想の国ですね。

つまり富をみんなで分かち合うというこ、その考え方がベーシックインカムの起源だといわれています。

その後も、18世紀後半の産業革命が起きて、格差が拡大した時など、形を変えながら、たびたび議論されてきたのです。

現在は、新型コロナによる影響がすごく大きく、個人の自助努力では耐えられないところまできています。

そこで、ベーシックインカムが再燃してきたのです。

ベーシックインカムで衣食住に困る人が減る?

生活保護においては、受け取れるはずの人のうち、実際に受給している人は約20%だとされています。

それは、生活保護の申請では親兄弟などへ援助することができないかの連絡がいったり、受給することが恥ずかしいというような抵抗があるからではないでしょうか。

しかし、なぜ兄弟まで連絡する必要があるのでしょうか。

これに対しベーシックインカムは国民全員に公平に支給するので、わずらわしい申請がいらないです。

抵抗なく受け取ることができるので、衣食住に困る人が減るのではないかと考えられています。

ベーシックインカム の財源は?

ベーシックインカムには、莫大な費用が必要となります。

たとえば、1人70,000円を支給するなら約100兆円が必要になります。

約100兆円をまかなうのは税金です。

税収を増やすには、税率を上げるとか新たな課税が必要となるでしようね。

まずは、生活保護や失業保険、医療扶助や母子手当など、現行の社会保障制度の廃止します。

そして、炭素税やデジタル税、AIやロボット税など新たな課税を導入する。

支給されたお金が貯蓄に回らずに、市場に出回ることになれば財源も減るのではないでしょうか。

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最後に

ベーシックインカムの導入にはまだまだ問題点も多く議論されるのでしょうね。

貧困者を救い公平な世の中にするために、政府は導入に向けて積極的に動いて欲しいですね。


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