もりもりです。
起きたばかりなのに、もう体がだるいってことないですか?
よほど良いことがない限り、朝から元気なことはないでしょうね。
だが、しばらく体を動かすと、少しずつでも元気になるなら問題はないが、なかなかとれないような疲れは危険なのです。
過労死の危険もあるのです。
最近、疲労に関する研究がめざましい成果をあげています。
そして、やっと真の疲労物資が発見されたのです。
・慢性疲労に悩んでいる人はどれくらい?
・唾液に含まれるHHV6というウィルスの量で判断できる
・疲労の正体であるFF(ファティーグ・ファクター)というタンパク質を感知する
・FF(ファティーグ・ファクター)の発生プロセスと働き
・簡単にマスクされる疲労感は実際の疲労と同じではない
・疲労解消法のやりすぎは逆効果になる
についてお話ししますね。
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慢性疲労に悩んでいる人はどれくらい?
過労死の申請は年間、およそ約300人ほど。
これは、あくまでも把握できている人数だけなのです。
実際は、いつ過労死してもおかしくない人が、この何十倍、何千倍いるかもしれません。
2004年に文部科学省の疲労研究班が行った大阪市近辺の男女2742人を対象にした疫学検査で、56%の人が疲労感を自覚しています。
しかも、半年以上続く慢性疲労に悩んでいる人は39%以上もいたのです。
結果だけをみると、日本の多くの人が、日々疲労を感じながら生活しているようです。
まさしく、日本は疲労大国なのです。
唾液に含まれるHHV6というウィルスの量で判断できる
疲労を経験されている方は多いですが、ほとんどの人は気のせい、やる気が足りないからと自分自身にいい聞かせてしまっていると思います。
しかし、意外にも過労死に至った人の三割の人は、事前に疲労を訴えていなかったというデータもあります。
そこで疲労を主観的な感覚でみるのではなく、客観的に測定する研究が進められています。
その中で、疲労を測る指標として注目されているのがHHV6というウィルス。
HHV6は乳幼児期に突発性発疹っを起こすウィルスで、感染後は特に悪いことはせず体内に潜伏し、疲労が蓄積してくると、唾液の中に増えることがわかってきました。
HHV6は体にたまる疲労の原因物質を感知して潜伏中の体が危険な状態と判断し、他の人間に乗り換えるため、口に集まってくると考えられています。
疲労の正体であるFF(ファティーグ・ファクター)というタンパク質を感知する
HHV6は疲労の結果として、唾液の中に増加します。
HHV6が感知した疲労物質の犯人は「FF(ファティーグ・ファクター)」というタンパク質の一種なんだそうです。
FF(ファティーグ・ファクター)とは「疲労因子」という意味です。
運動やデスクワークで筋肉や脳を使うと、老廃物が生じます。
すると、これが刺激となり、細胞内で合成されるのがFFです。
FFが生成されると、脳に信号が送られ、疲れを感じるという仕組みです。
FFが大量に作られると細胞の機能自体も低下し、体にはさまざまな症状が現れます。
FFこそが疲労の正体!
つまり、疲れにくい体を作るためには、FFをいかに抑えるかが重要になります。
FF(ファティーグ・ファクター)の発生プロセスと働き
①運動などによって大量の酸素を取り込と、体内に活性酸素が増える。
②活性酸素によって細胞が酸化する時にFFが発生する。
③FFが「疲労」の信号を脳に送り、筋肉の働きが低下する。
活性酸素は老化のリスクファクターとしても知られるように、DNAをも傷つける恐ろしい存在です。
それによってFFが発生し、疲れが出てくると考えられています。
逆に考えれば、FFが疲労の信号を送ることで、体を休ませることができるとも言えます。
研究によれば、FFは肉体的な疲労はもちろん、精神的な疲労によっても増えるそうです。
簡単にマスクされる疲労感は実際の疲労と同じではない
人は疲れているのに疲労を感じなくなることがあるそうです。
それは報酬や周囲からの期待、達成感などにより、脳からの疲れのサインがマスク(隠)されてしまうからです。
ただし、マスクされてしまうのは疲労感だけです。
本当の疲労ではないのです。
なので、FFは生成され続けるのです。
疲労解消法のやりすぎは逆効果になる
疲労解消法の過信ややりすぎは逆効果になることもあります。
体操や入浴で血行をよくすると、筋肉自体のFFを下げる効果はあると考えられています。
ただ、強度が強すぎると、かえってFFを増やしてしまうこともあります。
入浴については、湯につかると温刺激が体全体の負担となるので、血行がよくなる効果を上回ってしまいFFが消えてしまうこともあります。
すぐに就寝するならぐっすり眠れてよいが、作業の途中で入浴するのは逆効果になるので注意が必要ですね。
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最後に
疲労が蓄積すると命の危険があります。
できるだけ疲労を溜めないような、生活を心がけることが大切です。
そして疲労解釈法はやりすぎても良くないので無理しないようにしましょう。
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